2017年12月15日
「ソニー製ではない、ソニー生まれである」

「Mr Computer池田敏雄」を読んだついでに、『プロジェクトX 新・リーダーたちの言葉』の他の章も読んでみる。異口同音に、イノベーションで大切な「情熱・夢中・自由」を強調している。
残念なのは、トヨタはともかく、ここに出てくるソニーやカシオがその後苦境に陥ったこと。ソニーは世界初のAI搭載ロボットAIBOをヒットさせたのに、ITバブル崩壊後業績悪化でプロジェクトを解散、今年まで後継機を創らなかった(一般発売開始は来月)。
12年ぶりに発売されたaiboは大ヒットの予感。ソニーが今月「ヤフオク!」に出品した特別仕様の「aibo」(アイボ)11台のオークションでの合計落札金額は1094万4551円に上った。
トヨタ自動車 中村健也・日本初の本格乗用車クラウンの開発リーダー・昭和31年(1956)ロンドンー東京間5万キロ走破・自宅の書庫には、戦前から集めた1万冊を超える専門書「開発に最も大切なもの、それは自由です。与えられた自由ではなく獲得した自由でなくてはならない」AIBO開発リーダー 大槻正・46歳でソニーを退職「大企業病に蝕まれている。この会社で挑戦的な開発は無理だ」・世界初のデジタルオーディオ編集機など「独立愚連隊」と呼ばれ伝説となった開発チームの切り込み隊長・回路図にひたすら向き合い、疲れれば床で寝た・退職後、ナムコ開発部長に(役員待遇)・3年後独立愚連隊のリーダー土井利忠に乞われてAIBO開発チームにリーダーとして戻る・社外からメンバー募集・会社の上層部は、売れるはずがないと販売許可を出さなかった→予約注文販売に・H11年6月1日午前9時予約受付開始→注文が殺到し20分で3000体完売→世界中で10万台突破・H15年8月、再びソニーを退職→香港の部品メーカーに「情熱を持ったプロフェッショナルになって欲しい。不安を取り除いてくれるのが情熱だ。同じ能力を持った人間が二人いたとしたら、情熱を持っている人の方が必ず成功する」デジタルカメラ開発リーダー 末高弘之・29歳でカシオで電子カメラ開発責任者(室長ポストと開発予算2億円)・昭和62年11月30日VS-101発売(FDに画像保存・TVで再生)→全く売れず(消費者はソニーの小型8mmビデオを選択)・プロジェクト解体→33歳で研究部門へ・会社に内緒で開発続行・H7年QV-10発売 普及し始めていたPCの画像入力装置として爆発的な人気に「出社するとすぐに実験室へ行き、朝から晩までハンダゴテを握って、一日中何かをつくっていました。自分は仕事をしているのか、遊んでいるのか、よくわからないような毎日でしたが、それくらい仕事が面白かった」