2017年12月01日

第3章 海兵隊の知的機動力モデル

象の鼻




















そして、野中先生の金字塔ともいえる「SECIモデル」が登場。これは、個人・集団・組織のレベルの暗黙知と形式知の相互変換を示す集合知のモデルである。

「個人が他者との直接対面の相互作用を通じて暗黙知を共同化、個人間の暗黙知を対話・思索・メタファーなどを通して概念や図像、仮説などを創り形式知に変換する表出化、集団レベルの形式知を組み合わせて物語や理論的モデルに体系化する連結化、試行錯誤の矛盾解消の行動を通じて形式知を具現化し、成果として新たな価値を生み出すと共に、新たな暗黙知として個人・集団・組織レベルで理解し体得する内面化の四つのフェイズの知覚・認識・行動様式からなるプロセス・モデルである。思いを言葉に、言葉を形に、そして形をノウハウに変換していくのである。SECIモデルは、循環を重ねるごとに暗黙知と形式知の沈殿層がその厚みを増していく螺旋状の展開を示す。(中略)
 海兵隊におけるダイナミックな自己革新プロセスは、組織目的の実現に向かって絶えず変動する現実を直感し、共観して、既存の概念との矛盾を解消しながら、新たな概念や意味を創り、主体的に変化を生みだす無限のプロセスであった。これは、まさしくSECIモデルのスパイラルが提示するダイナミックな組織的イノベーションそのものである。」(p114)

shikoku88 at 18:52│Comments(0) | 仕事

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