2017年11月01日

第10章 国税との攻防

野村證券第2事業法人部
横尾 宣政
講談社
2017-02-22


「オリンパスの粉飾スキームを計画したのは、無謀な資産運用で大穴を空けてしまったオリンパスの財務チームで、それを知って協力していたのはLGT銀行だった(もちろん、ぼろい商売でもある)」というのが、横尾氏が逮捕されてから自ら資料を当たって解明したこと。拘留中に読んだ書類の高さは10mにもなったという。これをリポート用紙1万5千枚を使って毎日12時間以上分析した。独房内でPCが使えないので、全て手計算したそうだ。

LGT銀行というのは、スイスとオーストラリアの間にあるリヒテンシュタイン公国にあるプライベートバンク。スイス以上に秘匿性が高く、マネーロンダリングに使われることで有名だ。ここの東京駐在所長だったのが臼井康広氏。やはり、野村證券出身で、私も一度食事したことがある。

359:LGT銀行は、新事業3社株の高値売買が、損失隠しスキームの解消のために行われたということを認識していた。そして「犯罪行為に加担して成功報酬を受け取った」と指弾されないように、あらかじめ火の粉を振り払う手立てを打っておいたのだ。

367:時間稼ぎが狙いだったマネロン容疑の逮捕
そこには拘置所の私からの指摘に狼狽した検察側が、目前に迫った初公判の日取りを先延ばしするため、泥縄式にマネロン容疑をデッチ上げざるを得なくなったという、裏の事情が隠されている。

373:『FACTA』の記事に沈黙していたマスコミも、特捜部のリークとしか思えない、事実無根の記事を垂れ流し始めた。その中で私は常に、オリンパスの粉飾決算の主犯として登場していた。私は内偵調査の結果として捜査線上に浮上したのではなく、最初から容疑者であることが当然視される存在だった。



shikoku88 at 18:18│Comments(0) | 仕事

コメントする

名前
 
  絵文字