2017年08月01日
自動運転車の普及で世界はどう変わるか?
自動車産業はすそ野が広く、先進国に占める自動車産業の割合はかなり大きい。特に、脱工業化が遅れた日本では顕著で、自動車の出荷額は主要製造業の2割(52兆円)を占める。リーマンショック時のエコカー補助金など政府の対応を見ても、「そんなに自動車が偉いのか」と思ったほどだ。
自動車は特殊な商品である。一般家庭にある耐久消費財としては最も高価であるにも関わらず、廃車になるまでの時間のうち95%は駐車している。これは毎日通勤で車を使う場合の話で、国内の自動車による平均通勤時間は30分だから、一日1時間。平日の利用率は1/24=4%。これに休日のお出かけも入れて5%という計算だ。休日にしか乗らない場合は、もっと低くなる。家はもっと高価だが、利用時間と耐久性を考えれば、車より時間単価は安くなるだろう。おまけに、車は消耗品や保険そして税金と維持費も高価だ。
本書を読み、よく考えると、「自動運転車の普及」とは、単に今走っている車が自動運転できるようになるだけでないことが分かる。自動運転で新たな市場も出来るが、衰退する、あるいは消滅する企業が出てくることは間違いない。
*自動運転車の普及が暮らしや仕事、自動車産業に与える影響・駐車場が不要になる車は廃車になるまでの時間のうち95%は駐車している!・家を購入する場所の選択肢を広げる・自動車事故が激減する→保険会社、修理工場・罰金がなくなる→警察や自治体の収入減
