2017年06月13日

ひふみ投信運用報告会

INSENT
















先週末、レオスキャピタルワークスの「ひふみ投信運用報告会」へ。報告会に出席するのは1.5年ぶり3回目。最初は、レオスの会議室でやっていたのに、回を追うごとに大きくなっている。今回は日本教育会館の一ツ橋ホールがいっぱいになっていてビックリ。今年の2月にTV東京「カンブリア宮殿」で藤野社長が取り上げられ、口座開設の申し込みが殺到したという。インターネットの時代でも、(コンテンツとして完成度の高い)テレビの効果は大きいと実感。

今回の藤野社長の話で面白かったのは、森金融庁長官が金融機関を「顧客不在」と公然と批判したこと。金融行政のトップが金融機関をこれほどストレートに批判するのは初めてだという。それは、「今まで監督官庁は何をしていたのだ」という藪蛇にもなりかねないからだ。

*NISAなど長期投資に向くまともな投資信託は1%
(販売手数料が無くて、信託報酬が低く、複利効果を得るために分配しないもの)

かつて投資信託は「ゴミ箱」と言われた時代があり、証券会社が自己売買で損失が出た株を、傘下の投資信託に移し替えるようなことも行われていた。流石に今ではそんな犯罪行為はないが、現状でも日本の投資信託運用資産額の実に82%が販売会社系列の運用会社で運用されている。販売している銀行や証券会社の方が親会社なので、親会社が儲かるように、販売手数料が設定され、その時々で売りやすいテーマの投資信託が安易に設定される。そして、ほとんどの投資信託が設定された時が資産残高がピークで、後は減っていく一方。次から次へと設定される新しい投資信託を売り、また新たに販売手数料を稼ぐことが優先されるからだ。個人投資家の投資信託の平均保有年数はたったの2.3年である。

こうなると、どんなに優秀なファンドマネージャーでもよい成績を上げることは不可能だ。投資家の解約に応じるため、どんなタイミングであれ持ち株は売るしかない。資金流入がないので、良い投資機会があっても新規購入できない。

つまり、投資信託がよいパフォーマンスを出すためには、ファンドマネージャーの腕もさることながら、継続して資金が流入する販売の仕組みを作ることが必要不可欠である。理想的には、毎月一定額の積立てがあることだろう。投資家にとってはリスクの時間分散が図られるし、運用者にとっては相場が割高な時に買いを控え現金残高を増やしておいて、下落した時に買うことができる。結果として運用成績が良くなる。運用成績が良いのでさらに資金が集まるという好循環が得られる。逆に資金流出が続く投資信託は運用成績が悪くなるので、さらに解約が出るという悪循環に入る。そして、日本で売られる投資信託のほとんどがこのパターンだ。

表は、私が保有している「ひふみ」(赤線)と「SPARX新・国際優良日本株」(青線)と「さわかみ」(黄線)に比較のために入れたニッセイTOPIX(緑線)。ひふみとSPARXはこの5年間ほぼ同じ成績。

さわかみ投信は1999年に設立された日本では初めての独立系投資信託会社。当初の10年くらいは良い成績だったが、運用資産が3000億円になってから成績が落ち、結果、解約も増えて、運用が難しくなっていると思われる。カリスマであった澤上会長が高齢で運用から引退したのも痛い。それでも、代表みずからファンドの顔となり、大手金融機関の販売網に頼ることなく、直接販売で長期投資向けの日本株アクティブファンドを最初に作ったのはさわかみ投信。当初はファンド管理を引き受けてくれる信託銀行すらなく、大変苦労したと聞いている。業界変革の先陣を切ったパイオニア精神に敬意を表してまだ保有している。

shikoku88 at 19:24コメント(0)トラックバック(0) | 投資 | イベント 

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