2016年12月31日
Best International Business Schools

先週、今週と東京で二人のMBA志望者と会う。二人ともLBSが第一志望ということで、共通の知り合いからの依頼。いつも通り、LBSの特長、卒業後の進路、同窓会の状況などを彼らのバックグランド、将来計画を聴きながら説明。一人は会社派遣で、もう一人は(派遣制度がないので)自費で行くという。
丁度今月、Forbesで"Best International Business Schools"という特集が発表された。1000人の企業採用担当者、15000人の卒業生、9000人の最近の卒業生に調査したというから信頼性は高い。ここでInternationalというのは、「米国外」という意味で使われているらしく、対象はアメリカ以外のビジネススクールである。
LBSは世界第一位にランクされた。多額の投資が必要とされるMBAで最も重要な指標はMBA取得によって「年収がどれだけ伸びるか」。本調査の結果では、LBSのMBA学生の入学前の年収平均は$70,000(800万円)。これが、2年後の初任給平均が$140,000(1600万円)と倍になる。卒業生への調査では卒業6-8年後にはさらに$220,000(2550万円)まで増えている。一方、卒業時点での学生の借金平均は$70,000(800万円)で、これは2年間の授業料に等しい。
つまり、投資は、授業料+機会費用(2年間の給与)=$70Kx3=$210K。これでIRRを計算してみると15%
(年収は初任給の$140Kから毎年$15K7年後まで伸びると仮定し、それまでの年収$70Kとの差額を取る。税率は欧州で働くことを前提に一律50%。MBAの効用はここまでと仮定し、8年以降は計算打ち切り)トップランクのMBA志望者が毎年伸びるわけである。但し、この計算は、MBAに行かない場合の年収が$70Kで止まることを前提にしている。MBA前、就職後5-6年でこれだけの高収入を得ている優秀な人達だから、MBAに行かなくても年収は伸びているはずだ。仮に、MBAに行かずにそのまま働き続け毎年$10Kずつ年収が伸びるとする。MBA1年目は$80K、2年目は$90K・・・と機会費用は増え続ける。その場合のIRRは1%

ということで、毎年100万円以上年収を伸ばせている人は慌ててMBAにいく必要がないというのが結論。大学卒初任給が年収300万円、それから毎年100万円ずつ伸びて、5年後28歳(LBS入学時の平均年齢)で800万円になっているイメージ。逆に行くべき時は、キャリアチェンジ(エンジニアだったがコンサルタントに転職したい、経営者になりたいなど)したい時や、キャリアに行き詰まり感があり打開のきっかけが欲しいとき。
勿論、これは平均値の話なので、LBS卒業生の初任給も1000-2000万円まで幅がある。進路もリーマンショックまでは金融が一位、二位がコンサルティングだったが、現在はこれが逆転している。今年の卒業生の就職先で最も多かったのはマッキンゼーだったらしい。