2016年11月25日

母さんごめん、もう無理だ



裁判所の傍聴席で聞いた、様々な事件の被告が出てくる。起訴内容をすんなりと認める人もいれば、否定して無実を主張する人もいる。どうしてそんなことをするのか?と理解できない事件もあれば、「自分がその立場であれば・・・」と身につまされる事件もある。

「身につまされる」方で多いのは、親の介護や、あるいは家庭内暴力に起因する事件。改善しない事態に絶望して、親や子供に手をかける。

本のタイトルにもなった、98歳になる認知症の母親を74歳の息子が殺した事件。老老介護のすえの悲劇に最も反響があったという。定年まで勤めあげ、二人の娘は結婚して家を離れる。人生の歯車が狂い始めたのは母親が骨折して付き添いなしで歩けなくなってから。妻と母がうまくいかなくなり、妻は家を出て、母親との二人暮らしになる。そして・・・。

ヒトの生物学的寿命は50年。長寿の意味を考えさせられる。
44:「たくさんの仕事を偽ってきたが、女性は人格より、仕事を重視するんだと気づいた。安定している教師を選びました」(結婚詐欺師)

48:「おばあちゃん」が、台湾から持ち込もうとしたのは、覚醒剤だった。1キロ弱、末端価格にして、6400万円相当。孫から慕われていた61歳はなぜ、暴力団幹部の依頼を断り、きれず「運び屋」に成り下がったのか。

61:夫婦は2003年に結婚。翌年に最初の子どもが生まれた。その翌年にも次の子が生まれ、2009年に4人目の子が生まれたころから、生活は苦しくなっていった。夫の月収は15万円ほど。子ども手当を生活費に回したり、夫が給料を前借したりしたが、光熱費などを滞納するようになった。(嬰児遺棄)

131:「三男は『今度は刃物を使うから覚悟しろよ』と言っていた。今度は刃物を振り回すと思った。私は逃げられても、妻はひざが悪いので逃げられない」(子供殺人)

141:附属病院での放火以外にも、疑惑が次々と浮かんだ。7年前の香川大学時代、所属していた弓道部の用具室や自分の車を燃やしたうえ、車の保険金をだまし取っていた。2年前の市立病院時代には、病院に匿名で爆破を予告する脅迫文を送っていた。(大学病院放火)

179:人生の歯車が狂い始めたのは2003年。母が両ひざを骨折し、付き添いなしで歩くのが難しくなった。訪問介護を利用したが、妻と母は次第にうまくいかなくなり、5年ほど前、妻が家を出て行った。(母親殺人) 


shikoku88 at 22:16│Comments(0)TrackBack(0) | その他

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