2016年07月20日
LINEの経営
先日上場したLINEの社長を2007-2015/3の8年間務めた森川氏による「LINEの経営論」。経営理念も、ビジョンも、事業計画も要らない等、一般的な経営理論とは逆をいく。
しかし、これは変化の激しい、したがって未来予測が難しいインターネットビジネスでは当たり前でもある。以前紹介した、『戦略にこそ「戦略」が必要だ』における「アダプティブ戦略」領域である。予測不可能で市場に与える自社の影響力も限られている中では、市場環境変化に臨機応変に対応していくしかない。「LINEの経営」は典型的なアダプティブ戦略だ。これは未来を予測可能という前提でビジョンを掲げて事業計画に沿って経営していく従来のベンチャー企業とも違う。
アダプティブ戦略では、ビジョンも中長期計画も役に立たないため、これらを求める上場審査は難航しただろう。IPOを前に社長交代したのは、それも理由かもしれない。
はじめに*会社にとっていちばん大切なことは「ヒット商品を作り続けること」(これが出来てはじめて、利益、社員の幸せ、ブランドなどが実現できる)そのために、*ユーザーが本当に求めているものを提供し続けるそのために、*ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集め、その能力を最大限に発揮できる環境を提供する×あれも大事、これも大事○「何が本質であるか」を考え尽す→最も大切なことにすべての力を集中させる会社では、・人材、資金、時間などの限られたリソースを分散させない・「ユーザーのニーズに応える」という「本質」に全力を集中させるLINEの経営128:「経営理念」は文章にしない(形骸化を避ける)132:「ビジョン」は要らない(未来予測より、目の前のことに集中する)146:事業計画は要らない(インターネットの世界は変化が速い)

