2016年06月28日

今年の株主総会総括



総会日程が分散しつつあるとはいえ、今も最も総会が多いのは29日。まだ1日残しているが、明日は香川なので、出席予定はなし。

毎日各社の総会に出ていると、自ずと違いが分かってくる。最も特徴が出るのは質疑への応答。社長が一人で的確に答えるところもあれば、担当役員が中心に回答するところもある。会社規模によっても違うのでそれはどちらでもいい。それよりも、正面から丁寧に答えようとしているか、ありきたりの回答で済ませようとしているかが問題。

今年出た中でよかったのはアルコニックス。「非鉄金属の総合企業」を標榜している。元々、非鉄金属商社だが、商社事業だけでは利益が確保できず、メーカーを買収して垂直統合戦略をとっている。正木社長は75歳で年齢的に懸念を持っていたが、株主からのどんな質問にも(私のも含めて)的確に回答されていた。資源安で業績は悪化傾向だが、安心した。

逆にひどいと思ったのは住友金属鉱山。売上1兆円近い大企業だ。前期の過去最高益から赤字に転落。こういう時こそ丁寧に説明してほしいものだが、想定問答集通りの紋切り型で、質問にまともに答えていないケースもあった。第5号議案の「買収防衛策」に至っては、何の説明もなしに、質疑応答後にいきなり採決であった。その仕組みは複雑であり、今回最も説明が必要な議案であったはずだ。

社外役員に秋田大学の泰松教授(鉱山学)が入っているのはいいとして、その理由が「大学教授としての学識を背景に、コーポレートガバナンスの強化のための適切な役割を果たしていただいている」とあるのも気になる。私の知る限り、大学組織程コーポレートガバナンスから遠いところはない。選任理由が間違っている。 

shikoku88 at 08:47│Comments(0)TrackBack(0)仕事 | 投資

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