2016年07月13日

自分の人生を「成功」に導く



『イノベーションのジレンマ』で有名なクリステンセン教授の『自分の人生を「成功」に導く』という論文が選ばれている。その中に、「『例外』が人生を混迷に陥れる」といいう項があり、ここでのエピソードが極めてモルモン教的。

クリステンセン教授はモルモン教系の大学であるブリガムヤング大学(ユタ州)を首席で卒業。世界最古の国際的フェローシップとして有名なローズ奨学生に選ばれ、オックスフォード大学大学院に留学している。この時のアメリカ人同級生は32人。うち二人は後に服役したそうだ。エンロン事件のジェフ・スキリングCEOもHBSの同級生だったそうだ。皆超優秀だったが、どこかで道を間違えた。

教授はオックスフォード大学でバスケットボール部に所属し、毎日必死で練習し、大学選手権の決勝戦に進出できた。ところが、その試合は日曜日に開かれることが分かった。最も注目される決勝戦だから多くの人が集まれる日曜日に、という判断だったのかもしれない。

しかし、クリステンセン教授は16歳の時に、日曜日には球技をしないと神に誓っていた。監督にそのことを話すと、信じられないといった様子だったそうだ。それはそうだろう。今のヨーロッパは日本同様、宗教の影響力はほとんどなくなっている。チーム全員が「今回だけ、そのルールを破れないか」と言ったそうだ。しかし、教授は「誓いを破るべきでない」と感じ、決勝戦に出なかった。

教授は、「『この状況なら一度くらい許されるだろう』という誘惑に打ち勝ったことが、私の人生で最も重要な判断の一つであった」と振り返っている。高い才能に加えて、これだけの規律があれば、確かに何をやっても成功しそうだ。実際、BCGのコンサルタントを経験したのち、運輸省長官、MITの教授と設立したベンチャー企業の社長を経験した後、HBSの教員になったのは40歳になってからだ。

「日曜日に球技をしない」と聞いて思い出したのは、映画「炎のランナー」に出てくるスコットランドの宣教師エリック。1924年のパリオリンピックの100m英国代表に選ばれたエリックはフランスへの船上で100m予選が日曜日に開かれることを知る。英国選手団長を通じて掛け合うが日程変更は認められない。

エリックは祖国と国王への忠誠のため出場するよう、皇太子や貴族など英国オリンピック委員会の役員から説得されるが、神への信仰はそれに勝るとして拒否するのだ。この時は、400m出場予定だった貴族の選手仲間がその出場権をエリックに譲り、100mには出ないが400mに出場して世界新記録で優勝する(史実)。



�,匹Δ靴燭藕�せなキャリアをしっかりと歩めるか
人生で大切なのは、お金を得ることや契約をまとめることではない。学び、成長し、責任を担い、チームの成功に貢献し、成果を認められる仕事から、深い喜びは生まれる。

�△匹Δ靴燭蕾搬欧箸隆愀犬鬚罎襪�ない幸福の源にできるか
他人に勝ろうとする人は、自分のキャリアに時間とエネルギーを投資しがち。だが、幸福になるためには、家族との愛に満ちた関係を構築することに投資すべき。

��どうすれば誠実な人生を送れるか
一度だけの誘惑に負ければ、その後の人生で繰り返し同じことをして、最後には後悔する。 

shikoku88 at 07:00│Comments(0)│TrackBack(0)│本 | 映画・TV

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