2016年05月22日
フィンランドの電力事情

フィンランドは常に危機感を持っている小国のため、現在も原子力発電を推進している。現在の発電量は原子力と、自然エネルギー、化石燃料がそれぞれ1/3ずつ(上記)。ロシアと国境を接しているので、豊富なロシアの天然ガスを使いそうなものだが、ロシアは常に仮想敵国で、政治的に依存できない。
化石燃料は減らしたいが、自然エネルギーだけでは電力送信網維持に必要な基本消費量を賄えず、その結果が原子力発電推進政策となっている。現在、4基の原子力発電所が稼働中。大幅に建設が遅れて問題になっている5基目の発電所が2年後に稼働予定(Areva-Siemens)。6基目が最近ロシアに発注された。
自然エネルギーで最も多いのは水力。「森と湖の国」と言われるだけあって、水は豊富だ。但し、高低差が少ないので山の多いノルウェーやスウェーデン程発電できない。面白いのはバイオマス発電。盛んな製紙産業のパルプ残さを利用している。そのため原料費はタダ。日本でも実験していると思うのだが、フィンランドは既に発電量の16%をこれで賄っている。
そのためフィンランドの電力料金は安く、一人当たりの電力消費量は世界で最も高いレベルにあり、日本の倍だ。サウナ小屋と違って、家の中のサウナは電気が多いから、これも影響しているのかもしれない。
