2016年05月17日

英国人記者の抱腹レポート



10年前にDaily Telegraphの東京特派員だった在日14年(当時)になるイギリス人が書いた本。当時、かなり話題になったと思う。遅ればせながら、5年ぶりにイギリスに行くので読んでみる。

・歌舞伎は歌舞伎町ではやっていない
・「納豆は平気ですか」と30回は聞かれる
・日本の「パブ」はパブではない
などなど(笑)。

まあ、確かに、イギリスと日本が似ているとは思わない。景気のいいイギリスに吸い寄せられるように移動制限がない他のEU諸国からどんどん移民しているし、それ以外からの移民もあって、今やロンドンは世界一の国際都市。日本とイギリスが同じなのはせいぜい、車が左側通行位なものだ。

卒業して25年間、イギリスは発展し続け日本は停滞し続けた。留学中には日本の方が多かった平均所得は逆転されて、差は開く一方だ。「イギリスと日本が似ている」と言いたがるのが日本人だけというのは、明治時代、文明の多くを当時世界一の帝国だったイギリスに求めて以来の「憧れ」からくる片思いなのかもしれない。

希望が持てるのは、そのイギリスも60年代70年代と労働党政権下の社会主義的政策で「英国病」と言われるほど長い経済停滞を経験した後の復活であること。1979年に登場した保守党のサッチャー政権の改革で復活した。但し、その改革の成果が出たのは20年経ってからで、1990年に退陣したときは大不況だったし、そのため人気もなかった。「苦い薬ばかり飲ませて、成果が出ないじゃないか」というわけだ。

日本にそれだけの改革をやり遂げる政治家が出てくるのか?サッチャー首相が誕生したのは、彼女を選んだ国民の正しい危機意識があってのことだ。合理的な判断力を持った有権者が国の将来を考えて、現実から目をそらさず投票しなければ変わらない。

安倍政権が保守と言いながら、行っている経済政策が社会主義的なのに失望している。


11:ぼくはもう14年も日本にいるので、うっかり忘れてしまいそうになるのだが、多くの西洋人にとって日本は地球上で最もエキゾチックな国だ。

12:ぼくが日本の新聞の論調は「たしかに○○であるが、一方、xxでもあり」ときて、「この問題に関しては真剣な議論が必要だ」と結ばれているのがふつうだと伝えても、決して信じてはくれないのだ。

22:暴走族やヤクザにいたるまで、大きな集団の悪事に対して寛容すぎるのは、日本人の弱点

139:「イギリスと日本は似ている」とぼくに言ってきたのはすべて日本人で、イギリス人はひとりもいない。そもそもイギリスは一つの国ではない。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つの別々の国から成り立つ連合王国である。 


shikoku88 at 13:42│Comments(0)TrackBack(0) | 政治

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