2016年06月01日
世界最大のソブリンファンド
「最悪の事態を想定し、準備と計画に全力を注ぐ」に出てくる政府系ファンドの話が面白い。
北海油田は1969年に発見され、1970年代から主にイギリスとノルウェーで生産が始まる。イギリスは1980年に石油輸出国となり、その後の10年間で2500億ドル相当の大金を手に入れた。これは丁度サッチャー政権の頃に重なる。
著者は、「そのお金を何に使ったのかという点では諸説あるが、とにかく確実なのは、お金を使ってしまったということだ。いざというときの備えにするのではなく、すべて消費してしまった」と書いているが、1950-60年代の労働政権下での福祉政策充実と(「ゆりかごから墓場まで」)、同時に起こった大英帝国の解体で、イギリス財政は破たんの危機に瀕していた。大半は財政破たんを回避し、改革を支えるための財源に使われたと思う。サッチャー改革の成果が出たのは20年後の労働党ブレア政権下である。
一方、イギリスと同様に油田の発見で大金を手に入れたノルウェーは、基金を設立して収入の大半を運用に回した。現在、その価値は7200億ドルに達し、世界でも最大級の政府系ファンドとなっている。人口500万人のノルウェーの福祉制度は安泰だ。
この件に関しては、「イギリスはそれまでの債務の返済と構造改革に使った。人口規模が1/10以下のノルウェーは国民一人当たりの石油収入がはるかに多く、政府系ファンドを設立し、しかもそれを上手に運用して膨らませた」ということだと思う。
224:最悪の事態を想定し、準備と計画に全力を注ぐ急にまとまったお金が入ってきたとき、非エッセンシャル思考の人はすぐにパーッと使ってしまう。エッセンシャル思考の人は、いざというに備えて貯蓄する。249:仕組化子供たちのデジタル機器既存→チケット制を導入週の初めに子供たちに10枚のチケットを与える(チケット1枚で30分間TVやネット可能)使わずにとっておくと、1枚につき50cと交換ボーナスポイントとして30分間読書をすれば1枚おまけのチケット→TVやネットの時間は1/10に250:最小限の進歩を重ねるシリコンバレー「完璧を目指すよりまず終わらせろ」スタートアップMVP(Minimum Viable Product)

