2016年07月14日

潜水艦



潜水艦が初めて実戦に用いられたのは、「最初の近代戦」と言われた南北戦争である。潜水艦という乗り物が登場したのはそれよりはるか前で、1776年アメリカで一人乗りの手動式潜水艦が建造された。

南軍は海上で北軍にとても敵わないと見るや、潜水艦を使うことにした。1862年南軍はDavidと名付けた数隻の潜水艦の第一号を製造したという。Davidは上記期間を動力としていたため煙突を水上に出さなければならず、潜行可能深度は極めて限られていた。主な武器は潜水艦の舳に装着した外装水雷だった。

翌年には、はるかに大型の潜水艦H.L.Hunleyを建造している。全長約12m、直径約1.2mで、8人の乗組員が手でクランクを回してプロペラを回転させた。1864年H.L.Hunleyはサウスカロライナ州沖で北軍のスループ型帆船を沈め、自身も海の藻屑と消えた。H.L.Hunleyは世界で初めて敵艦を撃沈した潜水艦となった。

潜水艦隊が初めて大規模に活躍したのは、第一次世界大戦におけるドイツ海軍のUボートである。1914年9月22日にはU-9によって1時間のうちにイギリスの巡洋艦3隻が撃沈した。1400人が溺死し、イギリス海軍にとってそれまでの300年間で最悪の惨事となった。Uボートによる魚雷攻撃に対して、誰もまだ対処法を知らなかった。

1915年ドイツはイギリスとアイルランド周辺の海域を交戦地帯に指定し、中立国も含めたすべての国の商船も警告なしに攻撃すると宣言した。これに巻き込まれたのがアメリカの豪華客船ルシタニア号で、タイタニック号に匹敵する1198人の死者を出した。アメリカはドイツに激しく抗議し、ドイツ軍はその後1.5年近く無差別攻撃を停止した。
 
この間に、イギリスは水中聴音器と爆雷を開発し、1917年にドイツが無差別攻撃を再開したときには準備が出来ていた。イギリスは「護送船団方式」を導入し、爆雷を装備した駆逐艦に船団を守らせた。また、北海に機雷を敷設しUボートの活動を完全に封じ込めたのだ。

第二次世界大戦で最も活躍したのは米軍の潜水艦だ。潜水艦の戦力はアメリカ海軍の2%を占めるに過ぎなかったが、日本海軍の航空母艦8、戦艦1、巡洋艦11を撃沈し、それは日本海軍の損失の3割に当たった。商船に至っては6割が潜水艦に撃沈されており、シーレーンを絶たれた日本は間もなく深刻な資源不足に陥った。

ドイツのUボートが戦果を挙げられずに、アメリカの潜水艦が好き放題出来たのは、イギリスには高性能レーダーとソナーがあり、日本にはなかったから。さらにイギリスはハフタグ(短波方向探知機)で、三角測量によって無線の発信源を特定した。

 


shikoku88 at 17:15コメント(0)トラックバック(0) |  | 史跡・公園 

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