2016年03月31日
It is a good day to die
風邪で寝込んだ昨日、ちょうどBSで昼間にやっていた映画『小さな巨人』(1970)を視聴。救いのない話なので、病気の時には見ない方がいいかもしれない
時代は南北戦争後のアメリカ西部。南部を平定した合衆国政府は西部開拓を進める。既に東部から追い出されたアメリカ原住民(いわゆる「インディアン」)は中西部に住んでいた。そこに、合衆国騎兵隊と共に入植者が入っていく。
当然インディアンと衝突が起こるが、銃を持たず、軍事訓練を受けていないインディアンは騎兵隊の敵ではない。騎兵隊はインディアン部落を見つけるたびに女子供を含め皆殺しにしていく。「平定」した土地は入植者に与えられる。
与える印象は、映画がつくられた当時現在形で進行していたベトナム戦争でのアメリカ軍による村の焼き払いなどの残虐行為。これは意図して作られた反戦映画のようだ。
アメリカ人も白人同志ではあそこまでの残虐行為はしないと思うのだが、相手がインディアンで異教徒であれば、タガが外れてしまうのだろう。同様の残虐行為は歴史上何度も繰り返されており、近年では2004年に発覚したイラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待事件がある。この事件でも結局、全容は解明されないまま軍法会議で7人が処分を受けて幕引きとなった。
映画の最後に出てくる「リトルビッグホーンの戦い」では、残虐行為を繰り返していたカスター隊が無茶な攻撃を仕掛けてインディアン連合軍に敗れる。しかし、酋長が言う、"We won today. But we won't tomorrow."
史実でも、カスター隊225名が全滅したこの戦いは、「インディアンによる虐殺」とされ、これ以降、インディアンに対する武力掃討が強化された。ついにはインディアンは保護区で細々と暮らすのみになった。この古戦場に「インディアン記念碑」が建ったのは2003年のことで、1876年の戦いから100年以上経ってのことである。
戦いでケガを負い、視力も失った酋長は死期を悟り、山へ向かう。
"It is a good day to die."
