2016年03月11日

人の仕事がなくなる日

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日
マーティン・フォード
日本経済新聞出版社
2015-10-22


自動運転車が話題になっている。人工知能(AI)は既にチェスの世界チャンピオンに圧勝し、将棋でも勝ち、さらに複雑な囲碁でも同等になってきている。既に、記事を書くAIは実現され、Narrative ScienceのQuillはForbsなどの一流メディアに採用され、記者に変わって記事を書いているという。約30秒でニュース記事一本を書けるというから、人間は敵わない。

問題は、果たしてAIの進歩が人類に幸福をもたらすかどうかだ。著者は懐疑的で、これまでの機械は「労働者の生産性を上げるための道具」であったが、AIは「労働者そのもの」だという。従って、従来の機械導入は労働者の賃上げにつながったが、AIはホワイトカラーの失業につながるというわけだ。

実際、コンピュータが一般企業に導入され始めた1973年から40年間でアメリカの生産性は107%上昇したが、労働者の所得は13%減少したという。2000-2010年の10年間で働き口は増えておらず、こんなことはアメリカの歴史始まって以来のことらしい。

こうなると、AIを作れる製作者、AIを使いこなして少人数でビジネスを構築できる人にこれまで以上に富が集中しそうだ。しかし、恩恵にあずかれない多数者は投票権は持っているので、富の再配分を求めるだろう。そうなれば、富裕層は税金の安い国に逃れる。ITビジネスは世界どこに居ても可能だ。これは、既にこの10年で顕著な流れになっている。


・機械=労働者の生産性を上げるための道具→労働者そのもの
労働者の仕事は増えず、所得は減っている。
1973-2013労働者の所得は13%減少⇔生産性は107%上昇
2000-2010新しい仕事は生み出されてない(戦後初めてのこと)

・ホワイトカラーの仕事をも奪う人工知能
現在の株式市場取引の7割は自動化されたトレーディング
NY証券マン2000年15万人→2013年10万人

・創造性までも
イアモス:楽曲を数分で書ける

・自動運転車
クルマは共有のリソースに(シェア)
現在のクルマの利用率は1割以下(9割の時間は駐車)→駐車場が余る!


shikoku88 at 09:40コメント(0)トラックバック(0) |  | 仕事 

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