2016年03月07日
野生の王国
昨晩放映されたNHKスペシャル「被爆の森 原発事故 5年目の記録」を見た。
まるで、「野生の王国」。イノシシが、サルが、ウサギが町中を歩き回る。里山の不便な?故郷を捨て、快適な人間の住まいに住み着いて、子育てをしている。生活環境がいいので、イノシシの子供も野生環境に比べると倍増しているという。
深刻な放射能被害をもたらした原発事故は、世界の放射能が生き物に与える影響を調査する研究者にとってチェルノブイリ原発事故以来の千載一遇の研究機会をもたらした。30年前のチェルノブイリ事故から現在ではさらに研究機器が発展したので、詳細な研究がされている。
野生動物は放射線物質を含む食物を食べ、採取された植物からも動物からも放射性物質の体内蓄積が確認された。しかし、染色体レベルまで調べても(例として紹介されたのはアカネズミ)異常は見つかっていないという。
一方、燕の左右の尾の長さが通常より数ミリ違うとか、サルの骨髄で血液を作る組織が少なくなっているという報告もあった。
結局は、「長期にわたって調べてみないとわからない」という結論なのだが、現時点では、野生動物にとってはパラダイス状態。ここ数千年人間の数は増え続け、活動の場が押されっぱなしだったのが、「一矢を報いた」という恰好か。ハクビシンやアライグマなど、外来種が民家に住み着いているのが気になった。