2016年02月18日
てっぱい

讃岐と言えば、讃岐うどん。香川県と言えば、「うどん県」だが、他にもいろいろ郷土料理はある。
「骨付き鳥」は近年有名になってきたが、これは居酒屋で食べるもので、家庭料理ではない。餡餅雑煮を知っている人は多くなったが、実際に食べた人は少ないだろう。東京では餡餅の入手が難しい。実家にいたころは、年末に近所で集まって搗いた餅が無くなるまでひと月位は毎朝食べていたので、もっと食べてもいい。
先週末の公民館の集まりで、珍しいものを食べた。それが、「てっぱい」。香川にはため池が多い。面積当たりでは日本一だ。農繁期が終わった後、秋から冬にかけて池の水を抜く。これを「池干し」というのだが、この間に池の修理を行う。
池には鮒が居る。白味噌、砂糖、酢をまぜた調味料に塩もみした大根と細切りにした鮒を和えたものが「てっぱい」。水を抜くのだから、鮒を捕まえるのは簡単だ。タンパク源の乏しかった昔の農村で、鮒は貴重だっただろう。それを食べて、農閑期に体を休める。
今回、随分久しぶりに食べたので、なぜ食べなくなったのだろうと調べてみたら、
・池の干し上げをしなくなった
・海魚が簡単に手に入るようになった
という事情らしい。
基本的に土を盛っただけの堤であった昔は毎年の池の修理が欠かせなかったが、今はコンクリートなどで補強してあるので、この回数が少なくなった。香川用水で吉野川から水が引かれるようになり、ため池の重要性自体が低下して管理もおざなりになっている。