2016年02月16日

二升五号(にしょうごんごう)

二升五号

















5月の陽気だという先週末、三豊市で唯一のゲストハウス「二升五号」さんを訪問。
隣町にあると聞きながら、これまで訪問する機会がなかった。ここは地元にUターンした大西正人さんが昨年3月にオープンした。

地方のまちづくりにゲストハウスは欠かせない。交通不便な昔はどんな田舎町にも旅館や木賃宿の一軒や二軒はあった。ところが、交通が便利になると、拠点都市からの日帰りということになる。おかげで高松や丸亀にビジネスホテルが増える一方、田舎町の宿はなくなってしまった。

しかし、少子高齢化に歯止めをかけるべく、「移住者を増やそう」という話になると、まずは何日かでも地元に泊まって体験してもらう必要がある。さらには、移住を決めた後も、どこに住むかを決めるまで数週間掛かる。さらには地元のうどん学校に通う生徒が3か月間泊まったこともあるそうだ。

全国に空き家が多い一方、ゲストハウスがそれほど増えていないのは、田舎ではなかなか家が借りれないから。地元の人がやりたいケースは別だが、そうでないと、他人に貸すのを嫌がる。何年も住んでなくても、仏壇がそのままになっていることもある。「世間体が悪い」という話もある。

全国の「地域活性化」(定義があいまいで本来使いたくないが)の成功例を見ていると、地元で「覚醒」した人と、外の「才能」が結びついた場所ばかりだ。そのカタライザーになっているのは、地方の人脈と都会の仕事のやり方両方知っているUターン組か、あるいは地元でも外で多く仕事をしていた人であることが多い。

後者の例では、馬路村(高知)の東谷さんだろう。馬路村農協の柚子製品売上は30億円を超える。農協職員であった東谷さんは、柚子製品の売り込みに1970年代から全国の物産展を回る。東京の百貨店で仕事を終え宿に帰るのは毎晩10時ごろだったそうだ。しかし、帰り道に見るオフィス街のビルの明かりは消えてない。それを見て、「東京ではこんなに遅くまで多くの人が働いている。高知では夕方から酒を飲んで遊んでいる。よほど努力と工夫しなければ勝てない」と思ったそうだ。その思いが、ポン酢醤油「ゆずの村」開発につながった。 


shikoku88 at 08:42コメント(0)トラックバック(0) | 四国 | 旅行 

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