2016年01月04日

「シリコンバレー戦国時代」第一部(韓国・台湾企業)



 2日夜、BS1スペシャル「シリコンバレー戦国時代」を見た。第一部は韓国企業と台湾企業が、国の支援を受けながら、シリコンバレーのVCから投資を受けようと奮闘する姿を描く。NHKらしく、「韓国&台湾は国が支援しているのに、日本政府の支援は足らない」というスタンス。NHKは大きな政府が好きなのだ(多分)。

韓国企業で取材を受けていたのはNEOFECT社。手を動かすことでTVゲームをコントロールできるデバイスを開発し、それを脳梗塞などによる麻痺のリハビリに生かそうとする(動画)。製造のためにVCに資金を求めるが、「販売実績がない」と断られる。沢山売るためには医療保険(米国なので民間保険会社)の適用が必要。そのためには、リハビリに効果があるという臨床試験結果が必要ということで、苦労の末、カリフォルニア最大のリハビリ施設で臨床試験をしてもらえることが決まったところで番組は終了。

次に出て来たのは、台湾企業でオートバイのヘルメットに小型ディスプレイを入れて、ナビゲーションや音楽がハンドルから手を放すことなく操作できるという製品。操作は音声認識だ。こちらも実証機製作のための資金を得ようとVCへピッチを重ねる。

VCからは、「ヘルメットメーカーが自社でこれを入れだしたらどうするんだ?」という質問が出る。言ってみれば、Google Glassをヘルメットに内蔵したような製品。ディスプレイも音声認識も既存技術だから特許は取れてないのだろう、答えは、「彼らが出てくる前に早く動く」だった。当然、VCからは失望の声が上がり、「ヘルメットメーカーは、資金も、マーケティング力も、販路も持っている。それだけじゃ勝てない」とけんもほろろだった。

韓国や台湾はSV進出しているベンチャー企業も多く、政府の支援もあって、横のネットワークがある。資金調達に苦労している上記の台湾企業も、先に進出した別の台湾企業から、「あそこのVCは、$500Kくらいの出資で、株式シェアを半分寄こせと言ってくるから気を付けろ」とか言われていた。要するに、6000万円位の企業価値とみなして、そこに同額の出資をして、投資後1.2億円の企業価値の半分をVCが持つということ。それでも、資金が必要かどうか。必要ならこれを飲むしかない。

噂には聞いてきたが、米VCの強気な態度にビックリ。簡単に言うと、「需給関係が違う」ということなのだろう。VCの数も多いが、その資金と企業育成のノウハウを求めて、世界中から最高の頭脳と野心家が集まってくる。日本にも資金はあるが、有望ベンチャー企業は圧倒的に少ない。

残念だけど、世界に通じる自信があるなら「本場」で勝負したほうがいいと思う。 

shikoku88 at 09:13│Comments(0)TrackBack(0)仕事 | 投資

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字