2015年09月13日
ゲストハウスについて香大MBA学生が考える

古巣の香大MBAで行われた「シンポジウム」に参加。これは、毎年恒例のMBA1年生が自主的にテーマを決めて行うシンポジウムである。
今年のテーマは「ゲストハウス」。私が東京で昔、ゲストハウスをやっていたことを知る人はもう少ないと思うが
、現在の定義で言えばあれは「シェアハウス」。ゲストハウスとシェアハウスは以前混在して使われていたが、どうやら最近では、「ゲストハウス=1日単位で泊める宿泊者の交流に重点を置いた簡易宿所」、「シェアハウス=入居者の交流に重点を置いた共用スペース付の家具付き賃貸物件」というふうに区別されているようである。学生たちの調査によれば、現在、高松市内のゲストハウスは5軒。最も古いものが2013年で、2014年に2軒増え、今年になってさらに2軒増えている。これは、全国的に2013年のアベノミクス開始で円安トレンドとなり外国人旅行客が急増したことと、同年に香川で「瀬戸内芸術祭」(セトゲイ)の2回目が開催され、100万人以上の来場者を集めたことと当然関係がある。
前回のセトゲイでも、人口40万人、中心部で20万人の高松市に宿泊客が殺到し、多くは泊まれなくて、県内の周辺地域どころか、対岸の岡山県や隣の徳島県にまで宿泊先を広げざるを得なかった。かといって、3年に一度のセトゲイだけをあてにしてホテルを作っても普段の稼働率が期待できないので難しいところである。
さて、今回のシンポジウムの評価だが、
・ゲストハウスを知らない人たちにそれがどういうものかを説明した
・ゲストハウスを地域住民にも使ってもらうことで、宿泊客(ゲスト)との交流が出来ないかという提案をした
という点で評価できるものの、
・提案内容に皆が納得するようなメリットがない
・ビジネススクールであるのに、ゲストハウスのビジネス面からの分析が全くない
という決定的な弱点があったと思う。
誰かにとって良い事業も、他の誰かに迷惑をかけて続くものではない。それは、株主であっても、資金を借りた銀行であっても、はたまた、税金を宛てにすることでも同じである。良い事業ならなおさら、どうすれば「三方よし」で続くのか、ビジネス的にも考えなければならない。