2015年04月06日

経済成長なしでも日本人は豊かになれるのか?

榊原英資の成熟戦略
榊原 英資
東洋経済新報社
2014-07-25


「日本には成熟戦略が必要」には勿論、同意する。しかし、20年間低成長でも国民が豊かさを維持できたのは、この間に1000兆円にも上る国債を発行して、借金で支えたからに他ならない。氏が手本に上げる西欧の税&社会保障費の国民負担率は50%以上である。日本は30%でアメリカを除けば先進国で最も低い。欧州先進国並みの福祉を提供しながら、自己責任が原則のアメリカ並みの「料金」しか取ってないのだから、財政赤字になって当たり前なのだ。

40%程度にまで国民負担率を上げるとともに、社会保障費をその負担で均衡するように削ることが必要だ。大蔵省出身の榊原氏がその点に触れていないのは、本を売るために敢えて楽観的にしたとしか思えない。

・過去20年、日本の実質GDP成長率は1%弱
物価上昇率ゼロで、経済的には安定→「停滞」ではなく「成熟」

・欧州先進国も似たようなもの
成長→成熟は自然なこと。

・アメリカが成長を続けるのは、先進国の中では例外

・日本は2000年頃からデフレ(物価&賃金下落)←グローバリゼーションによる構造的要因

・日本が世界のトップランナー:自然環境、低犯罪率、長寿命

・日本に必要なのは、成長戦略ではなく成熟戦略
「環境・安全・健康」を世界に発信 


shikoku88 at 08:23コメント(0)トラックバック(0) |  | 経済 

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