2014年12月15日
納税する77歳

先週の「就実学園創立110周年記念フォーラム」での二番目の基調講演者は元ソニーCEO出井伸之さん。退任後に、クオンタムリープというベンチャー育成会社を立上げ、現在はそちらの社長。早稲田政経学部の先輩であることは知っていたが、改めて調べてみるとお父さんは早稲田の教授だったということ。
ソニーCEO時代の経営については、インターネットへの取組が早かったことが評価される一方、ソニーが資産として持つハード、音楽・映像のソフトとインターネットの統合が出来なかったとの批判がある。iTunesを実現したAppleにお株を奪われてしまった。Jobsはかねがね、ソニーへの憧れを口にしていたが、弟子が師匠を追い越す時が来たのだ。
現在の出井氏の社外取締役就任先を見ると、MONEX、lenovo、百度、フリービット。正にIT&金融系でソニー時代に得意とした分野である。これだけで普通のサラリーマンの年収は超えているだろう。
一方、次世代の巨大市場として注目されているロボットは、かつてソニーがAIBOで先鞭をつけた分野だ。ハード+ソフト+ネットの統合が必要で、日本の得意な「摺合せ技術」が活かされる分野である。これを止めたのはイタイ。
何れにせよ、77歳になる今もやりたいことがあり、会社経営をして社員に給与を払い、自らも納税していることは、現役世代から見ればありがたいことである。