2014年12月14日
四国アイランドリーグ設立10周年記念

四国に、日本初の独立野球リーグとして誕生した「四国アイランドリーグ」が10周年を迎えた。地方でのプロスポーツ運営は厳しい。四国で一番人口が多い松山市でも50万人しかいない。徳島市に至っては26万人だ。楽天のある仙台、カープの広島は100万人都市である。独立リーグが出来た背景には、バブル崩壊以降、それまでNPBを目指す野球選手の受け皿となってきた社会人野球チームの縮小がある。
何度も破綻の危機がありながら、それを乗り越えてきたのは、二代目の社長として経営を託された鍵山CEOの手腕と財政的支援によるところが大きい。鍵山社長の会社から10年間に行われたリーグへの損失補てん額は15億円にも上る。
実は、アイランドリーグのケースを授業で取り上げているので、鍵山CEOには毎年授業にゲストとして来ていただいている。サッカーはやっていたが、野球には興味がなかったという。それでも、経営再建を託されたとき「自分を育ててくれた四国のため」と「NPBを目指す選手の活動の場を守るため」と受け、受けたからにはやり遂げるというところは、20代半ばから経営者として幾多の修羅場を乗り越えて歩んできた鍵山さんの意地なのだろう。
リーグの赤字額は縮小してきたものの、まだ黒字ではない。今後もリーグが存続して行くためには黒字経営が必須だ。そのために、昨晩の10周年記念式典で発表された方針は三つ。
1.シーズンの集中化
これまで春秋それぞれ3カ月あったシーズンを2ヵ月に短縮する。40試合は日程の工夫でなるべく減らさない。
2.米独立リーグとの交流
シーズン集中化で空く6-7月にアメリカに25名の「アイランドリーグ選抜チーム」を送り、米独立リーグとの公式試合を組み込む。選手にとってはアメリカのスカウトの目に触れる機会にもなる。
3.地域密着の強化
選抜チームに漏れた選手には、一層、地域との連携活動を推進してもらう。地域に根差したチームになり、地元で支援してもらえなければリーグの将来はない。
