2014年10月28日

談合=必要悪?

鉄の骨 (講談社文庫)
池井戸 潤
講談社
2011-11-15


2010年吉川英治文学新人賞受賞作品。ゼネコンの「談合」を軸に繰り広げる人間劇。ベンチャー業界を中心に歩んできた私には縁のなかった業界だ。たまに、建設機械などで急成長する会社があるが、そうした例外を除けば、土木建築業界で余り技術革新は無い・・・と思ってきたが、本書に出てくるように、なるほど、トンネルのシールド工法などは立派な技術革新だ。

ただ、「どれだけ安くするか」より、「本当にそれが必要か、そのための事前検討と、事後検証が適切にされているのか」の方が大切だ。香川など、道路をキャンバスと思っているのかと思うくらい、毎年のように「安全のため」と称して新手のペイントを交差点にしてくる。香川県人が交差点で止まらないのは、標識が見えてないからではなくて、止まるのが嫌だからである。効果がないのに、止めない。一体、あれで毎年いくら使っているのかと思うと気が遠くなる。

320:「入札制度の問題点は以前から指摘されてきたさ。だが、変わらない。なぜか?結局のところ、いまのままでも国民や政治家が困ることはなにもないからだ。橋も道路も、なんでも安くできればそれでいい。そういう発想がある限り、入札制度の改革はできない」

380:小生意気な融資担当者はいった。偉そうな態度に、見ていると腹が立ってくる。たしかに銀行は、カネを貸す強い立場だろう。それにしても、融資を頼みに来た相手に、この態度はないのではないか。 


shikoku88 at 07:48コメント(0)トラックバック(0) | 仕事 

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