2014年10月10日
知識にだまされない思考の技術
本を読んで、「きわめてMBA的」だと思ったら、やはり、「米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務」とある。その前は「バブル最盛期に証券会社勤務」とあるから、おそらく、「日本の証券会社で勤務→バブル崩壊→MBA留学→外資系証券会社勤務」だったのだろう。本の中にも、M&Aのうまい会社とそうでない会社の思考の違いなどが出てくる。
私の大学の授業で「企業研究」をさせるが、情報を集めるだけで終わっている報告が多い。その度に、「そんな情報はwebで検索して、プリントアウトすれば済むことで、コピー代10円の価値しかない」と言っている。 情報入手コストが劇的に下がっている今、益々、情報の価値は下がっている。
情報をまず信頼できる情報と不確かな情報に分け、それを分析し、「自分のアタマで考えて」仮説を作ることが大切だ。大学は本来、「答えのない問題に対して自分で考える」場所だと思うが、実際は、その前提となる、論理的思考や読解力など基礎学力が不十分なまま進学して来るので、大学で膨大な国費を使いながら中学・高校レベルの学習をさせることになる。
38:30分でも1時間でも長く「考える」時間を確保するブラウザも表計算ソフトも閉じ、考えることに集中する78:「格安生活圏」をつくる日本の街はどこもかしこもハイスペックですばらしく住みやすいけど、基礎生活費が高すぎる。現実に格差があるのに全員に同じレベルの家賃や光熱費を払わせる。106:脱工業化には強力なリーダーが必要英米にも「失われた20年」があった(1960-1970's)サッチャーやレーガンが現れて、脱工業化を達成した。
