2014年10月15日
The Last Straw
重荷に耐えに限界まで来たらくだの背を砕くのは、最後に乗せられた一本の藁。そんなことわざを思い出した。
よく問題にされている政府財政債務額はGDP200%に当る約1000兆円。日本政府が持っている資産を引いた純債務はその2/3ともいわれているが、先進国最悪であることには変わりない。「それとは別に」約1500兆円もあるのが社会保障純債務。現在の社会保障制度の下、政府が給付を約束している額である。
合わせて2500兆円。最近の政府税収は年間50兆円ほどしかない。払えないことは小学生でもわかる。待っているのは、制度改正して大幅に支給額を減らすか、自己負担額を大幅に増やすか、あるいは、政治的リスクが高い制度改革が出来ず、債務を増やせるところまで増やして最後は円の暴落を待つかである。
まっとうに経営している企業はそれも既にシナリオとして織り込んでいるから、この数年の円高の間にせっせと海外移転を進めた。もはや上場企業で「売上の半分が海外」という企業は珍しくない。こうしておけば、日本が財政破たんした時も企業としては生き延びられる。円安になっても輸出が増えないのにはこういう事情がある。
*消費税10%でも、社会保障の財政再建は無理・社会保障給付にかかわっている全費用は110.6兆円(2013)+自己負担分を足すと、GDPの1/41991年の50兆円から倍増・社会保障給付費全体の伸びは年間3-4兆円・消費税5%引き上げによる増収は13.5兆円見込み・社会保障財政赤字額48・4兆円(2013)・少子高齢化が進む中、高齢者世代の年金等の費用を現役世代が支える「賦課方式」は無理・年金、医療保険、介護保険を合わせた社会保障全体の純債務額は1500兆円(2008推計)政府純債務とは別・誰も全体像を見ない、誰も将来を考えない、という縦割り行政と近視眼的行動
