2014年09月15日
Joie de vivre(生きる喜び)

トロントには何度か行ったことがあるのだが、モントリオールは初めて。トロントに次ぐ、カナダ第2の都市である。元々、カナダは好き。アメリカはいくつかの古い街を除き、どの町も同じに見える。カナダの都市はそれに比べると、街並みがヨーロッパ的で、旅行者が歩いて楽しめる。
Montrealつまり、フランス語で「王様の山」。その名の通り、街は三つの山(というか丘)に囲まれた川中島である。人口340万人で、1970年代まではカナダ最大の都市だった。フランス語系住民の独立運動が盛んになり、それに伴う社会混乱で大企業の多くが本社をトロントに移してしまった。以来、トロントがビジネスの中心となり、人口でも逆転されてしまう。
とてもコスモポリタンな街で、それは、市の旗にも表れている。赤の十字は勿論、キリスト教を示す。左上の青いユリはブルボン朝フランス、右上の赤いバラは英国、右下のクローバーはアイルランド、左下のアザミはスコットランドの、それぞれ象徴だ。19世紀までの移民はこれらの国から来た人が多かった。
1760年にイギリス軍に占領されるまでは、フランスの植民地。一時、ビーバーが絶滅の危機になるほど、ビーバーを捕獲しては、毛がここで船に積み替えられ、欧州に送られた。モントリオールは毛皮の集積地だったのである。
今でもフランスの影響があるようで、州の税金が高い代わり、子育てや教育に対する補助が手厚いようだ。今日は、現地の友人の娘と2年前に結婚した日本人(早稲田の後輩だった)と会ったが、McGillのビジネススクール(夜間)に通っていて、その学費が年間CAD5000で済むという。これは格安だ
外国人はもっと高いらしいが、それでもアメリカのBSが数百万円するのに対して安いので、留学生も多いという。市のモットーはJoie de vivre(生きる喜び)。政治経済を支配するアングロサクソンへの対抗心が表れている。
