2014年08月01日
幸楽苑

幸楽苑は2003年3月にラーメン業界で初めて東証1部に上場した最大手である。しかし、その営業利益率は2.4%と麺チェーン店上場4社の中で最低になっているのは一昨日書いた通り。同社の業績推移を表したのが上図である。
幸楽苑の利益率は2003年から下落している。1店舗当たりの平均売上高は2002年の113百万円をピークに下がり始め、現在では74百万円であり、経営効率が下がっていると考えられる。
2003年から店舗数を急速に増やした幸楽苑は業績が悪化、起死回生を狙い2006年5月に主力の中華そば価格を390円から290円に値下げした。集客力アップと、セントラルキッチンの稼働率向上などで吸収できるとみていたが、原価率の高いラーメンに注文が集中しさらに業績が悪化、当時の社長は半年後に退任した。
小規模経営の店がひしめく飲食業界で、余程の規模の経済が実現できなければ、安易に価格競争に走ってはいけない実証がまた一つ出来たことになる。飲食店業界は元来が「分散型事業」なのである。