2014年05月01日

Maru-Jan10周年

Maru-Jan




























私がエンジェル(個人投資家)としてベンチャーへの投資をし始めたのは「Maru-Jan」がきっかけだった。そのMaru-Janがサービス開始から先週で10年を迎えたことを栢社長からのお知らせで知る。

オンライン麻雀ゲームの開発資金調達のためビジネスプランコンテストに出ていた栢社長と初めて会ったのは12年前。第一印象は、「難しい。」そう思った最大の理由は、通常の会社への出資ではなく、プロジェクトファイナンスであったこと。会社への出資であれば、自動的に株主としての権利が会社法で確約される。少額といえども、会社オーナーとして平等に扱わなければいけないように法律で決まっているところが投資家に有利なのだ。

ところが、プロジェクトファイナンスだと、プロジェクト利益の定義から始まり、当該事業を企業全体からプロジェクトをどう分けるかなど難しい問題が生じる。投資家は会社の内部にいるわけではないので、会社がプロジェクトに直接関係のない経費を混ぜてもなかなかわからない。売上自体適正に計上されているかなど疑いだせば切りがない。

そこで株式投資でないと難しい理由を話し、なぜプロジェクトファイナンスなのかを聞いた。ここでの栢社長の答えが私の考えを変えた。

ゲーム開発者の理想郷を作りたい。そのためには、株主の圧力を受けたくない。」

その真剣な思いが伝わってきたので、会社訪問することにした。ボロボロのビルの一室に3人の役員&社員が集まり、ゲーム開発を始めていた。全員が心から開発を楽しみ、それに没頭していることが分かった。私の腹は決まった。

自分でも出資すると同時に、コンサル契約をして資金調達を手伝った。何人かの友人にも出資してもらったので、「絶対に成功させる」つもりで、業務提携先もどんどん紹介した。

投資から2年ほど毎月定例で会っていたが、驚いたのは、栢さんの吸収力だった。元来、ゲーム開発者の栢さんが経営をするの初めて。当初こそ、「こうやって、ああやって」と教えていたつもりが、たった一年で、「もう教えることはない」と思えるほどに立派な経営者になっていた。なまじ予備知識がないうえ、本人がものすごく真剣なので、私も含め周りに聞きまくったうえ、自分で根本から考える。「素人の怖さ」というのはこういうことだと思った。

プロジェクトファイナンスなので、華々しいIPOもM&Aもなかった。しかし、世界No.1のオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」の開発に関われたことは私の小さな誇りだ。 

shikoku88 at 13:03コメント(0)トラックバック(0) | 仕事 | 投資 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
Recent Comments