2014年02月22日
Austin, TX
「ベンチャー三都物語」次に出てきたのは、テキサス州の州都オースティン。私も昔訪問したことがありますが、同じテキサスでもヒューストンやダラスよりも小さく(人口79万人)、住みやすそうな都市でした。実際、全米住みやすい都市ランキングでも常に上位になっています。
オースティンの最大雇用者を見ると、1984から現在までずっとテキサス大学オースティン校がトップ。同市に本社を置くDELLよりも大きいのです。ちなみに、DELL創業者のマイケル・デルは同校在学中に創業し、中退しています。
元々、「大学と州政府の街」であったオースティンにハイテク産業ができたのは、1967年のIBM誘致が最初。その後、1984年のMCCや1987年のSEMATECHと半導体関連の国家プロジェクトを誘致し、全米から集まった技術者の一部が、その住みやすさにひかれてそのまま残ったのでした。
1992年にコンピュータのダウンサイジングで業績悪化に見舞われたIBMが創業来の終身雇用を見直し、初めて人員削減に踏み切り、4000名を超える技術者がオースティンで職を失いました。皮肉にも、この大量解雇が起業ブームをもたらし、分散ネットワーク管理ソフトのTivoliなど成功企業が出てきます。研究者の福嶋路さん(東北大学)によれば、37名のTivoli退職者によって26企業が設立されているということです。

