2013年12月31日
500万円のカラ出張した東大教授が名誉教授
先日読んだ、『工学部ヒラノ教授』が面白かったので、シリーズを全部読破中。 この本には、ヒラノ教授の、筑波大学での助教授時代→Stanford留学→東工大教授→中央大学教授にわたる大学教員生活での「事件」が書かれている。
特に興味を持ったのが、「東大N副学長のカラ出張事件」というもので、当人は、停職3ヶ月の処分を受けた後も教授職を続け、東大を定年退職して「名誉教授」になっている。いかに、教授会が身内に甘いかの証左である。この背景にあるのは、「皆やっていることだから」という意識であり、皆すねに傷があるから、他人に厳しいことを言えない。正論ばかり言っていると疎まれ、ついには嫌がらせを受けるのがこの世界のようである。
一方、制度上の問題もあり、ヒラノ教授が本書で指摘の通り、「教授は交際費を持たない管理職」という側面がある。秘書や助手を雇ったり、民間企業と共同研究をしたり、シンポジウムを開いたりと「交際」をしなければ成り立たない職業でありながら、交際費がない。交際費がないので、それに充てる資金をカラ出張などで工面しようということになる。東工大では、このカラ出張事件以後、日帰り出張の証明のため、「現地のキオスクの領収書を提出させることになった」というのには笑った。
24:東大N副学長 500万円のカラ出張で摘発→停職3ヶ月→3年間教授職→名誉教授187:心優しい高窪教授(中央大学)は、卒業後も元学生を見捨てなかった。そしてその優しさが仇になった。200:新エネルギーも原発も、ともにリスクを内包している。豊かな時代に育った人たちが、そのような貧しさに耐えられるとは思えない。

