2014年01月01日

Amazing Grace



この有名な曲が、イギリスの牧師によって作詞されたものだとはこの映画を見るまで知らなかった。その牧師John Newtonは元奴隷船の船長として、アフリカからカリブ海の英国植民地に奴隷を運んだ。3週間以上に及ぶ船内での劣悪な環境で、生きて到着するものは1/3だったといわれる。後に、その罪を悔い、牧師になる。

Newton牧師の教え子William Wilberforce、バルト海貿易で財を成した商人の家系で、ケンブリッジに学ぶ。後に国会議員となり、奴隷貿易の廃止を長い苦難の末、実現する。彼は、1791年に最初に奴隷貿易廃止議案を提出し、その後も毎年のように会期ごとに提出し続ける。議案が成立したのは1807年で、実に16年間掛かっている。これは奴隷「貿易」の廃止であって「奴隷制」の廃止ではない。Wilberforceはその後も奴隷制の廃止に尽力し続け、大英帝国が奴隷制を廃止したのは、Wilberforceが無くなった1833年のことだ。

英語の好きな人には、議会での英国流の討論が面白いだろうし、24歳でイギリス最年少の首相となったWilliam Pit (the Younger) との大学時代からの友情、そして失意の主人公を助けた18歳年下の新妻との愛情など盛りだくさん。史実の重みに圧倒される。

shikoku88 at 16:44│Comments(0)TrackBack(0)映画・TV | 政治

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