2013年12月04日
工学部ヒラノ教授
昨年、民間から初めて大学組織に入った私にとって、大学は不可解な組織であり、「本当にどこもこうなのか?」と疑問だったのだが、どうやら、どこも似たり寄ったりらしい。
40:2つの教授ポストには、40代初めの人が座っている。そのうちの1人である博士号も研究業績も無い文部省の天下り教授は、いずれどこかに転出すると見られていたが、文部省は一度手に入れた権益を放すはずがない。この人が転出すれば、また別のノンキャリ官僚を押し込んでくるだろう。44:「大学スゴロク」の仕組みスゴロクには「1回休み」、「2回休み」、「振り出しに戻る」などの罰則がある。大学スゴロクでは、"40歳をこえても助手”が1回休み、"50歳を過ぎても助教授”が「2回休み」に相当する。また教授は上がりのポストなので、セクハラや論文盗作懲戒処分を受けても、(免職になることはあっても)助教授に降格されるようなことは無い。106:文部省は”これからの日本は研究者養成に力を入れるべきだ”という識者の言葉に惑わされて、1991年に「大学院重点化」構想をぶち上げ、添え物だった大学院を中心に据え、学部をそれに従属する組織と位置づけた。そして大学院の学生定員を大増員した上で、定員通りの学生を採用することを要求したのである。2万人の博士浪人が発生したのは、この政策のおかげである。108:これだけの仕事をこなすには、最低でも年3500時間は働かなくてはならない。月−金は朝9時−夜9時、土曜は9時−3時、そして日曜も隔週9時−3時。これを50週間続けると、3500時間になる。204:科研費や外部研究費が潤沢な大学では、アルバイト職員を雇用するためのお金を捻出することができるが、地方の国立大学は危機的な状況に陥っている。秘書を雇うことが出来ない教員は、出張手続きや期末試験の集計業務を、自分でやらなくてはならないのである。
