2013年11月28日
自転車に乗って笑うより、BMWに乗って泣く方がいい


昨日に引き続いて、先日訪問した北京の話題。
中国自動車シェア(富士通総研)によれば、中国メーカーが30%でトップシェアをしめるが、北京で目立ったのはAudiとBMW、ついでMercedes。おそらく、まだそれほど豊かでない地方都市では地元メーカーのシェアが高く、所得の高い北京ではドイツ高級車が人気なのだと思われる。
日本車もそこそこ見たのだが、時折、五星紅旗のステッカーを張ってある。これは日本車でしか見なかったので、おそらく、反日デモに襲われないための「魔除け」だと思われる。国旗だけでなく「愛国」とか貼ってあるのもあった。
車にまつわり、現地で聞いた話題。3年前に中国の人気「お見合い」TV番組「非誠勿擾」(中国で大ヒットし、北海道旅行ブームにつながった同名映画(日本名:『狙った恋の落とし方』)にあやかっている)でこんな「事件」があった。
番組の中で24人の独身女性の1人として出演した22歳のタレントの“馬諾”が、自転車好きの無職青年から「僕と一緒に町を自転車で走り回りたいと思わない」と質問を受けて、「自転車に乗って笑うより、BMWに乗って泣く方がいいわ」とけんもほろろに答えたことが大きな話題となった。この言葉はメディアを通じて中国中に報じられ、馬諾は“宝馬女(BMW女)”で拝金主義の権化みたいな存在だという批判が巻き起こったのである。まあ、これは、ウケを狙っての発言だたのかもしれない。何れにせよ、大気汚染の深刻な北京で、走っているのはこれ見よがしの大きな車ばかり。AudiならA6-A8が売れ筋のようで、欧州で主流のA3-4などはほとんど見なかった。中国は経済大国である一方、平均所得では未だ発展途上国の性格も持っている。そこで我が物顔に走り回っているのが、日本円で1000万円を超えるような高級車ばかりでは、経済発展が止まった途端、庶民の不満が一気に噴き出すのは目に見えている。それが怖くて、高成長を目指さざるを得ない、ある種の「自転車操業」になっている。
