2013年11月22日
フランスでは小中高全ての教師が国家公務員
同じく、今回の北京滞在中に友人宅で見た映画Mademoiselle Chambon。フランス映画らしく、台詞は少なく、男女関係を淡々と、しかし、しつこく追う。
中年男が息子の通っている小学校の若い女性教師と不倫するという内容は兎も角、不思議だったのは、その女性教師がパリの出身で(映画の舞台はパリから遠く離れた地方)、転勤でこの小学校に赴任しているということだ。なぜ、小学校の教師が全国を転勤するのか? 聞いてみたら、「フランスでは小中高全ての教師が国家公務員で、全国を転勤する」という衝撃の事実
これは先日書いた、「平等」思想に繋がっている。つまり、フランス共和国国民全員が同じ水準の教育を受けられるように、教師の質を全国で統一するため、こうしているということだ。それに関係して、もう一つの発見が、「フランスには方言がない」ということ
流石は、中央集権国家として一世を風靡したフランス。しかし、こういうのが「過去の成功体験が忘れられなくて、発展できない」一つの例だろう。世界初の近代的徴兵制を導入し、全国から兵士を集めて欧州制覇一歩手前まで行ったナポレオンの時とは時代が違うのである。
欧州の強国として先行したフランスに対し、ドイツは統一が遅れて、後塵を配した。しかし、ビスマルクによる統一(といっても連邦制)後は工業力・経済力はフランスを凌駕した。全国にあふれる公務員と、変化を嫌がる官僚制度が重荷になって前に進めないフランスと、連邦制で各州が独自色を出して競い合うドイツ。ドイツ連邦政府には文部省もなく、教育方針も州で決めている。
日本も早く道州制にしたほうが、危機感が醸成され、政策の小回りが利いて結果が見えやすく、オーナーシップ意識も強まると思う。