2012年12月30日

全従業員を人生の勝利者にする

person

先日、四国経済産業局主催の「地域から大切にされる経営者」創出セミナーに出席。CS日本一(トヨタディーラーとして利益率も日本一!)で知られるネッツトヨタ南国(高知)の横田相談役による講演があった。

『人が輝く人間性尊重の組織づくり』

タイトルとしては、よくある話。しかし、哲学者ではないかと思うほど深く考えられた内容に参ってしまった。

印象深かった話を一つだけ挙げておくと、
「真っ白の絵のないジグソーパズルをしたことはありますか」

横田さんは実際に社員にやらせてみたことがあるそうだ。最初は絵が印刷された普通のジグソーパズル。女子社員二人で15分で完成。次に、同じパズルを白ペンキで真っ白にしてしまう。これを同じ人にやってもらうと30分経っても1/4しかできてない。「1時間以内に完成したら、お昼おごってあげる」と言ったら55分で完成したらしい。

教訓
1.こういったインセンティブは短期的効果は確かにある
2.しかし、もっと大事なのは、人生目的(完成像)を描くことなく仕事をしていることだ。絵のないジグソーパズルと同じで時間ばかり掛って、結果が出ない。

高松での講演会の常で、質問時間になっても誰も質問しない。例によって、私が口火を切る。

「『社員採用を一番重視している』と言われたが、具体的に、どういう採用活動をして、どうやって人物の判断をしているのか?」

・人の価値観や性格は研修では変えられない
・従って、会社の価値観を共有できる人にだけ入ってもらいたい
・そのために、兎に角、採用に時間をかける
・候補者一人当たり30時間くらい色々な社員が面接する
・採用担当だけでなく、多くの社員が面接することで、入社後も面接した社員全員が「自分の責任だ」という意識を持つ効果もある
・社内の隅々まで見てもらい、数十人の社員に会ってもらい、自ら「この会社が自分に向いているか」を選ばせる
・横田相談役が社長時代には、自分の時間の半分を社員採用に使っていた
・社長が自分で採用活動をすると、内定を出しても来てもらえなかったりして、自分の会社に如何に魅力がないかを痛感する
・残りの半分の時間は、どうやって自社の魅力を高めるか、に使った

これだけやっても、「採用精度」は年1%位しか上がらないという。しかし、通常60%と言われる採用精度は、ネッツトヨタ南国では毎年1%の改善を30年続けることで、現在は90%程度あるということ。なるほど、「継続は力」だ。

同社の経営理念:全従業員を人生の勝利者にする
そこに「甘え」はない。

shikoku88 at 08:20│Comments(0)TrackBack(0)仕事 | 教育

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字