2012年09月12日

石の上に3年、川の上に10年

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後期2週目の外部講師トップバッターは、NPO法人「新町川を守る会」の中村理事長。

新町川は徳島市街を流れる川で、ご多分に漏れず、高度成長期にどぶ川化。昭和40年代には、阿波踊りの際、余りに臭いので、祭りの期間中、川に消臭剤を撒いていたそうだ。

徳島市は元来、水郷都市で、街を縦横にめぐる水郷を行き交う船が交通の中心だった。それが、鉄道ができ、さらに戦後、道路交通中心になって、人は川に背を向けて生活するようになる。家の裏からは、生活排水が未処理で川に垂れ流される。

市内で育ち、「小さいころから川で遊んでいた」という中村理事長が、「これではいかん」と立ち上がったのが、昭和62年。きっかけは、川で企画した筏レースだったという。余りの汚さに愕然。周りに呼びかけて、平成2年にNPOを設立。以来、川の浄化と、川を中心とした地域づくりに取り組む。

最初は、「今更無理」と言っていた周囲も、年間を通して、大雨が降っても決められた日に月2回の清掃をする中村さんを見て、次第に会員が増えていく。それには10年掛ったそうで、中村さん曰く、

石の上に3年、川の上に10年

なのだそうだ。

今では、新町川・助任川に囲まれた一体「ひょうたん島」を一周するクルーズには年間5万人が参加するようになり、川の堤防は緑化された。

それでも、一歩離れた川には、相変わらず自転車をはじめ大型ゴミが捨てられているそうで、市民の意識が向上し、徳島市の全ての川がきれいになるにはまだ掛りそうだ。

shikoku88 at 08:22│Comments(0)TrackBack(0)仕事 | 四国

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