2012年09月09日

「焼きそば」で志し、「チョコ」に助けられた

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後期第一週目、最後の外部講師は丸の内ホテル総料理長の山口仁八郎氏。香川の出身でもないのだが、10年前、あるきっかけから香川を訪問。うどんを食べて、「今まで東京で食べていたうどんは何だったのか」と衝撃を受け、また香川の食材の魅力に取りつかれて、以来毎月のように訪問しているという。

実は、香川は瀬戸内の魚以外にも、野菜も果物も色々ある。日本で一番小さな県なので、どれも量は獲れないが、その分、丁寧に作られるのが特徴。山口料理長は、ホテルの直営レストランで年間を通し、様々な香川の食材で魅力的なメニューを提供している。

2010年の瀬戸内芸術祭では、豊島で「島キッチン」のメニューを指導。(現在も、週末だけ営業)逆に、地元の主婦から教えて貰ったレシピもあったという。

その山口さんが、料理の道を目指したのは、中学校の時。ある晩、晩酌をしていた父親が、「仁八郎、お腹が空いた。何か作ってくれ。」と言ったのだという。焼きそばを焼いて出したところ、「美味い!お前は料理人になるといい。」といい、勉強嫌いで進学するつもりのなかった山口さんは、それで料理の道に入ることになった。

中卒で、東京タワー近くの店で修業を始めた山口氏。当時のことだ、指導はスパルタ式。1年経つ頃、音を上げて店の誰にも告げず、電車に乗って、故郷の群馬を目指した。家に入ろうとしたら、 玄関にまだ小学生の妹が立って居たそうだ。

「兄ちゃん、これあげる」

差し出されたのは、ハート形のピーナッツチョコ。 その日は2月14日だった。

16歳の山口少年は、チョコを手に、家には入らず、東京に戻った。以来、30年が過ぎた。

だから、「焼きそばで志し、チョコに助けられた」のだという。

shikoku88 at 07:05│Comments(0)TrackBack(0)仕事 | 飲食店

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