2012年08月16日
だから損する日本人

ユダヤ人国際弁護士が斬る! だから損する日本人
クチコミを見る
京都生まれで、京大を首席卒業。通産省を経て、弁護士になったという著者。2007年にユダヤ教に改宗して、ユダヤ人になっている。スウェーデン在住。
私の同級生のイギリス人も、Oxford同級生のユダヤ人と結婚したのを機に、ユダヤ教に改宗した。そう簡単なことでなく、2年間くらいかけてユダヤ教の歴史や『ヘブライ聖書』を司祭について勉強し、難関の試験を通らないとユダヤ人になれないらしい。
その著者が書いたこの本。結構手軽に書かれていて、「そりゃ違うだろ」という個所も多いが、以下の指摘などは興味深い。
・ユダヤ人は『ヘブライ聖書』の基本精神に従い、ハウツーに頼らない。欧米やイスラムでも、聖書、コーランを基本に据える。だから、大事なところでブレない。これに対し、日本人にはこの基本精神に当たるものが無く、事にあたるときはハウツー本に頼りがちである。そのため、想定外の事態に弱い。
・日本人は、物事の二面性を見る習慣に欠けている。善の裏側には必ず悪の側面もある、という観念が無いため、裏表二面の駆け引きをする国際社会では騙されやすい。
・日本人は、政府に頼りすぎている。ユダヤでは、暮らしの向上などは自分で何とかするのが基本。日本人も「自分達の力で自分たちを向上させる」という強さを持つべき。
・領土問題において、日本が法的に正しいことを主張しても、世界の常識からすると、それは力を持たない。軍事力が全てを決める国際社会においては、国の領土は、その場所を政府が実効支配しているか否かで決まる。
これを戦後否定したものの、それに代わる基本精神は出てない。