2012年04月15日

偉大な文明

決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈下巻〉
決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈下巻〉
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全く新しいことを始めたので、どういう生活になるか想像が出来ず、今月初めトランク一個だけで着任した。今週末、自宅に戻り、これから引越すことになる。

品川図書館で借りている本も返さなければならず、「下巻」に取り掛かる。巻末にある、高坂正堯氏の解説が興味深い。
 
383:イギリス その地理的位置のゆえに安全保障費が少なくて済み、かつ銀行と信用の優れた制度を発展させることによって覇権をとった

384:イギリス経済は軍事費が少なかったにもかかわらず、その活力を失っていった。(WWロストウ)
図体が大きいこと自体、適応力を弱める

385:ローマにしても、ヴェネチアにしても、イギリスにしても、一度ならず再生したのであり、そのことが偉大な文明の重要な特徴
ローマ 共和制→帝政
イギリス 最も重要な植民地である米国の独立→<政治・外交の一大修正>→黄金期

386:米 現在のやり方を変えなければ衰亡(手の広げ過ぎ)
軍事費(対GDP) 7%+ (先進国平均3-4%)

電球原本の出版当時(1987)、米国では自国の衰退論と「日本脅威論」が盛んであった時期。その後5年間、米国は日本との生産性のギャップに悩み、MITに$5Mを与え日本製造業の強さを徹底調査させる。そのレポートは、The Machine that Changed the Worldとして1991年に出版されている。

Lean Productionを取り入れた米国産業は多少復活するが、大きな流れとしては、「IT革命」と「金融革命」のリードで1992年以降、2007年のサブプライム危機まで15年間空前の好景気を謳歌する。

一方、日本はその間、景気後退に苦しみ、政府は金融緩和と財政出動を繰り返し、借金の山を築いた。ここから復活できるかどうか。それが、「偉大な文明」となれるかどうかの試金石、ということになる。



shikoku88 at 11:13│Comments(0)TrackBack(0) | 政治

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