2012年01月11日
半島を出よ

半島を出よ (下)
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この正月、一番時間をかけてしまった本。小説の速読は難しいな。
p106: 信じられないことだが、SATの派遣から作戦の立案、実行に至る過程をすべて把握して、決定を下す責任者がどこにも存在しなかった。
p184: 国民もメディアも主体的な外交という概念そのものが希薄だった。黒田も、北朝鮮か中国が日本を攻撃したら自動的に米軍が反撃してくれるのだろうと何となくそう思い込んでいた。日本の代わりに米軍が戦ってくれるような錯覚があった。考えてみれば、そんなお人よしの国があるわけがない。
P442: 日本のマスコミは、なぜ液化天然ガス基地が報復テロを受けると、そう決めつけたのだろうか。作戦課のパク・ミョン中尉によるとその理由は次のようなものだった。大半の日本人が、福岡を封鎖した根拠と、高麗遠征軍を攻撃できない口実を探していたからだ。福岡の封鎖を解いたら液化天然ガス基地はテロ攻撃を受けるだろうかという問いを立てるのではなくて、液化天然ガス基地がテロ攻撃を受けるので封鎖はやむを得ないことだ、と自分たちに都合のいい論理を組み立てようとする。
如何にも、「もしこういう事態になったらこういうことが起こりそう」というリアリティがあります。それは3.11への政府の対応にも出てましたね。