
母~オモニ
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政治学者で、このところTVでも活躍の場を広げている姜尚中氏の、家族の歴史にまつわる自伝的小説。いや、本人が、amazonで動画で紹介しているように、「小説の手法を使った一家の歴史」が面々と綴られている。他国で生きる運命の過酷さ、それを乗り越えていく生命力の強さに引き込まれていく。
姜さんが民族名を名乗るようになった経緯なども書かれその心中変化が興味深い。おそらく、同世代の在日の人たちは多かれ少なかれ似た経験をしているのだろう。
かって延世大学に交換留学で滞在したとき、「韓国人にとって母親(オモニ)は特別な存在なのだ」と聞かされた。確かに、そういわれてみると、日本人から見れば「マザコン」と言われそうな男がたくさんいる。李大統領も、そのものズバリ、『オモニ』という本を出している。日本男性は、母親のことを思っていても、気恥ずかしくて本の表題には出来ない。
そんなことを思い出した。