2011年04月10日

競争の作法

競争の作法 いかに働き、投資するか (ちくま新書)
競争の作法 いかに働き、投資するか (ちくま新書)
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昨年話題となった本。遅ればせながら、先週末に読んでみた。

著者の言いたいことは、Prologueにある、
「より豊かになろう」という政策にうつつを抜かしていると、結局は、豊かさを無駄遣いして、誰も幸せになれない。市場の仕組みを生かすことを嫌悪し、市場における競争を敵視すれば、「今ある豊かさ」を失う。
ということだろう。

著者の分析では、2003年から2007年にかけての「戦後最長の景気回復」は円安バブルに過ぎなかった、ということになる。生産性が上がって競争力が回復したのではなく、バブルだったから実感が無かったのだ。

これは、2008年にリーマンショックが起こったとき、震源地の米国を差し置いて、一番株価下落が激しかったのが日本であったことがその証拠だろう。これについては、私も講演などで直後から指摘してきた。

「競争」や「市場」という言葉が余りに敬遠されていないか。筆者の懸念に賛同する。

shikoku88 at 07:56│Comments(0)TrackBack(0) | 経済

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