2010年11月27日
DeNAの躍進

年に2回、恒例のベンチャー・プライベート・コンファレンス@慶応大学へ。
これまた恒例のDeNA南場社長の講演。実は、ここ数回は、このセッションは欠席していたのだが、友人が「一緒に聞こう」というので、おそらく2年ぶりくらいで話を聞いた。
内容は、これまで何度が聞いたDeNA創業期の苦労話が中心。しかし、今回はこれまでより時間が長く、これまで聞いてなかった話も聞けた。加えて、DeNAの現状も。ナント、今期の業績予想は売上1000億円で、経常利益500億円
これは高収益で有名なキーエンスをしのぐ利益率で、この規模で、これだけの利益率の上場企業を私は知らない。LEDで有名な日亜化学(徳島)がピーク時に売上2000億円で、経常利益率が50%位あった。特許に守られているわけではないサービス業で、これだけの収益を上げるのは驚異的だ。
現在の新興市場やIPOの低迷の原因の一つは、上場後の業績の伸び悩みにある。「成長企業」への資金供給の場として整備された新興市場にも関らず、上場した企業の多くがIPOで調達した資金を有効に活かせず、上場ご業績が低迷している。
ニッチ市場を対象に成功して、上場を果たした企業が、それ以上に市場を拡大できなかったり、そのビジネスも出る自体が事業環境の変化で通用しなくなり、次のビジネスモデルが作れずに苦労している。
DeNAの場合、創業期はネットオークションでヤフオクに先をこさえれて苦しみ、楽天の二番煎じのショッピング事業で何とか黒字化。携帯オークション「モバオク」がヒットして上場(一段目ロケット)、「モバゲー」ヒットで売上100億円を突破し東証一部上場(二段目ロケット)、今ソーシャルゲーム「怪盗ロワイヤル」のヒットで売上1000億円を突破しようとしている(三段目ロケット)。
つまり、事業内容はドンドン変わって来ていて、この当たり、SBの成長に通じるものもある。孫社長曰く(だったと思うのだが)、「10億円のビジネスは、10億円のビジネス。どうあがこうが、それが100億円になるわけではない。10億円のビジネスを捨てて、100億円のビジネスを始めなければならない。」
計画通り行かない創業で苦労したが、それを乗り越えて、組織が出来てからは破竹の勢い。正に、Harvard MBA+Mckinsey Partnerの得意領域に入ったといえる。その意味で、新興市場企業とMBAは相性がいいと思っている。
