2009年03月19日

なぜ日本ではベンチャーが育たないのか? 4

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昨晩、法政大学で開かれた公開講座に参加。


講師は、ロケーションバリューの砂川社長。Harvard MBAで、前職は米国VCのGlobespan。JAFCO出身者でも数十人くらいベンチャーを興した人間は居るが、米国VC出身で日本で起業というのは珍しい。


「なぜ日本ではベンチャーが育たないのか?」については政府や大学がかなり長い間調べていて、いろいろな施策もあって、昔よりかはベンチャーを取り巻く制度的環境は良くなっていると思う。それでも、ベンチャーは育っていない。改革が的外れだったのか、それとも、制度改革では変わらない別の大きな要因があるのか。


砂川氏の分析は的確で99%私も従来より主張してきた意見と合致。つまり、

・VCが乱立(中途半端なVCがたくさんある)
・アーリー投資ができてない
・少額投資(キャズムが越えられずこじんまりした展開に)
・経営者が育たない

ということなのだけど、これに対して3つの提言をしている。

1.VCに競争原理を導入

ベンチャー企業側が、どのVCのどのパートナーが実際に株主として役員として価値創造に役立ったのかを評価する施策。

2.少数精鋭のベンチャー企業に集中投資する

資金の集中したVCから、絞り込まれた対象にアーリー段階から収集投資し、経営関与度を高める。経営者は持分の希薄化を受け入れ、健全なチェック&バランスが効いた経営を実行する。経営上の必要があれば、経営者をVC主導で総入れ替えする。

3.プロ経営者の英才教育

ベンチャー企業を食い物にする経営経験のない有象無象のコンサルタントから切り離し、優秀な若手を優秀なベンチャー経営者の元で修業させる。(アイデアは偶然に起こるものなので、大学の起業家講座は無意味)


付け加えるとするなら、プロ経営者の卵であるMBAホルダーがもっとベンチャー経営者になるようにしたい。これまで海外著名BSの日本人卒業生は、大半が外資系金融機関や大企業相手のコンサルティングに行っている。


ここが最も給与水準が高いからなのだが、VCの投資判断にあたっても、「アイデアはいいが、この人に会社経営は無理だろう」というケースは多い。ここに、MBAホルダーなど実務経験者が入ってチームを作ってくれれば投資可能性は大いに上がる。


そのためには、リスクを取って「プロ経営者」として参加してくれる人にそれだけの対価を払うことは必要。著名BS卒業生の初任給は年俸1000万円を超えており、それ以降実績によって上がっていくので、ベンチャー企業であれ、それだけの期待をするなら1500万円位は出す必要はあるのではないか。もちろん、経営者なので、成果が出せなければ解任するまでだ。



shikoku88 at 11:55コメント(0) | 仕事 | 教育 

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