2009年02月28日
$70円で収益が上がる国際的に開かれた国に

世界経済危機 日本の罪と罰
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私が「エコノミスト」と称される人の中で最も信頼を置いているのがこの方。一橋・東大を定年後とはいえ、早稲田に来てくれたのは嬉しい。
野口氏は、円安で輸出企業が飛ぶ取り落とす勢いだったときにも、「これは『円安バブル』 脱工業化しなければならないときに、これで構造変換が遅れるのが心配」と警鐘を鳴らし続けていた。
今回の不況は「21世紀型企業」を未だ生み出していない日本にとって最も厳しいものになると予想、「未曾有の大不況」としている。
この主張には全面的に賛成。
この30年、世界は大きく変わったのに、日本の産業構造は何も変わっていない、と言える。相変わらず、国際競争力のあるのは自動車・電機位で、新しい産業が育っていない。いくつか成功したベンチャーは出てきたが国内ではそこそこ大きくなるものの、かってのソニー・ホンダのように世界の暮らしを変えたところがあるか?
輸出立国モデルは当の昔に崩壊しているのに、一時の円安でまた「日本の製造業復活」とうかれてしまった。
製造業が強いのはいいことだが、輸出競争力を保つために円安にしなければならないのだとしたら、それは国益を損じる。自国の通貨が下がって喜ぶのは日本くらいだ。
「$70円で収益が上がる国際的に開かれた国」にするために、キチンとカネの運用ができる人材と会社が必要。そうでないと、輸出で稼いだ金はまたアメリカに貢ぐことになる。