2009年02月06日
The world's local bank
月例の朝食会。
今朝の講師はHSBCグループ香港上海銀行 在日副代表 兼 副CEOの山田晴信氏。元々は、東大から通産省(当時)に入省。Harvard MBA留学後にMorgan Stanley NYに転職したという方。
1980年代初頭、Morgan Stanleyの社員数は世界で1800人ほどだったという。「有名な割には意外と小所帯なんですね」と思わず言ったら、「これでも増えた方で、数年前までは350人だったんだよ」と言われたそうだ。1970年代までのMSは、引受業務と他の金融機関への卸売り部門しかなく、あくまで事業会社への金融サービスが本業であった。
1980年代になり急拡大したのは、規制緩和の下で、自ら金融商品を創るようになったため。その企画部門と販売部門が出来た。
1990年代に入ると、金融工学革命がおこり、投資商品は複雑になり、また自己勘定による投資部門が飛躍的に拡大する。例えば、M&Aのアドバイザーを務める案件に自ら資金を投じポジションを取るようになる。そこにレバレッジが加わればより大きなバクチが張れる。LB破綻時の財務レバレッジは30倍であった。
こうして投資銀行は拡大に次ぐ拡大を遂げ、それがついに昨年終焉を迎えたのは報道されている通り。何しろ、バクチに勝てば何億円というボーナスが保障され、負けても最悪でクビになるだけだから、これは最高の賭場だろう。
HSBCは母体が銀行なので、ここまで極端なことはやっておらず、傷みも少なく済んでいる。結果として、現在、時価総額世界最大の金融グループとなった。
慶応ビジネススクールで10年間金融を教えられていたというだけあって、投資銀行の歴史、機能を短い時間で大変分かりやすくまとめられた勉強会だった。