2009年01月11日
地下鉄に乗って
毎月出張で国内線の飛行機に乗る。JALの機内誌でいつも楽しみにしているのが浅田次郎のエッセー。軽妙でお洒落。笑いと哀愁のバランスがよく、一気に読ませる。
日ごろ、余り小説を読まない私だが、昨日行った品川図書館でふと目にとまり、「地下鉄に乗って」を借りてきて、夜読んだ。

地下鉄(メトロ)に乗って―特別版
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内容は読んでいただくとして、徳間書店特別版には(そうでなくてもあるのかもしれないが)巻末に「『地下鉄に乗って』縁起」なるものがあり、そこに作品が出来るに至った様々なエピソードが綴られている。
浅田次郎ファンには周知のことなのだろうけど、両親が離婚した浅田は15歳で家出する。大学受験に失敗し、自衛隊へ。これには恩師と慕う三島由紀夫の死がかかわっているようだ。「小説家になるために自衛隊に入った」と書いてある。
就職して営業で都内を歩き回っていた頃、銀座線はこの小説にあるように、「カーブのたびに車内の蛍光灯が消えて、ほんの1秒か2秒、補助灯だけが灯る闇になった。」あれはいつから消えなくなったのか。
ちなみに、世界の地下鉄の大先輩であるロンドンの地下鉄は未だに時々灯が消える。狭くて、遅くて、汚いのだけど、あの慎ましやかさは好いな、と思う。
日ごろ、余り小説を読まない私だが、昨日行った品川図書館でふと目にとまり、「地下鉄に乗って」を借りてきて、夜読んだ。

地下鉄(メトロ)に乗って―特別版
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内容は読んでいただくとして、徳間書店特別版には(そうでなくてもあるのかもしれないが)巻末に「『地下鉄に乗って』縁起」なるものがあり、そこに作品が出来るに至った様々なエピソードが綴られている。
浅田次郎ファンには周知のことなのだろうけど、両親が離婚した浅田は15歳で家出する。大学受験に失敗し、自衛隊へ。これには恩師と慕う三島由紀夫の死がかかわっているようだ。「小説家になるために自衛隊に入った」と書いてある。
就職して営業で都内を歩き回っていた頃、銀座線はこの小説にあるように、「カーブのたびに車内の蛍光灯が消えて、ほんの1秒か2秒、補助灯だけが灯る闇になった。」あれはいつから消えなくなったのか。
ちなみに、世界の地下鉄の大先輩であるロンドンの地下鉄は未だに時々灯が消える。狭くて、遅くて、汚いのだけど、あの慎ましやかさは好いな、と思う。