2009年01月03日
たった三行で会社は変わる

たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営
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昨晩は湯河原で一泊。ネット環境がなかったので、blog更新できませんでした。出発前に書けばよかったのに、残念!
さて、温泉に浸かった後読んだのがこれ。丁度2年前に出版されている。
常々、日本の経営書にナカナカ良い本が出ないのは、実業界と学会が分かれているからだと思っている。以前、当blogで紹介した「ビジネス・ロードテスト」が名著なのも、著者のJohn Mullins教授が自らGAPはじめ何社もの創業をしてきているからで、その経験を元に、後に大学で博士課程に進み「実戦の理論化」を図ったからだ。
ところが、日本の場合、経営者が大学に入りなおして勉強し、経営学の教授になった、というのは殆ど例がない。あっても、定年退職後、学びなおすことなく、単に経営経験を買われて、突然教授になっているケース。
年齢だけで人は判断できないが、やはり、高齢になってからどれだけ学生の指導が出来るかは疑問だ。単に経営体験を昔話として話すなら、ゲストスピーカーで十分である。
この本が貴重だと思ったのは、執筆時点で16年間代表取締役を勤めている経営者が、大学院に入りなおして、博士課程でキッチリ理論化を図ったところにある。だから、ここの書かれていることは「使えそう」な気がするし、単に「他社でやってますよ」ということでなく、使うときの注意点が経営者の立場で丁寧に説明されている。
こんな人にこそBSの教授になってもらいたいものです。出来れば、博士課程やった早稲田で!